頑張って書いているとは思うが
・一つ一つの文章が長すぎるので読みにくい。
・余計な薀蓄が多すぎる。
・時代小説という枠があるとはいえ、展開がベタ。
・時代考証の誤りがある(例えば、殺人犯は必ずしも死罪にはならない)。
・前作からだが、宮部みゆきの影響が露骨すぎる。
・さほど魅力的でないヒロインがやたらともてるのは、
著者の願望なのかも知れないが説得力に乏しい。
・三篇目の話は、本書よりも先に発売された和田はつ子の『手毬花おゆう』
とネタが被っている。
異常に下手というわけではないが、この著者はまだ習作段階の人なのではないだろうか。
個人的には、慢心せずに読者を大切にして、これからも精進して欲しいと思う。
若い人にもオススメだと思います。
久しぶりに時代小説を最後まで読みました。 全体として、時代小説というとどうしても高い年齢層にターゲットを絞ったような、難しいものが多かいという印象でしたが、本作では難しいところも分かりやすく頭に入ってきて、大変読みやすかったと思います。主人公のお蔦と大店の若旦那、朝太郎とのエピソードは普段良く見るようなテレビドラマのような親近感を持って読むことが出来ましたし、彼らの微笑ましいところが、殺人事件を追う展開にあっても明るい空気を出していて、とても余暇多用に思います。 またお蔦の父、井蔵とその部下、佐治のエピソードも男性読者であればグッとくる話なのではないでしょうか(私は佐治のエピソードが一番好きでした)。 信念と、義理人情という男の不器用な生き方は、多くの男性読者をひきつけるものだと思います。 一つ気になったところがあるとすれば、お蔦が推理をするときの必殺技"天眼通"の発動(?)するシーンでしょうか。 人情話として進行するため、私にはそれほど気にはならなかつたのですが犯人の推理をしつつ呼んでいる読者にとっては、ちょっと唐突な感を受けるかもしれません。 とは言え、推理小説ではなく人情話としての本作の本質を考えるなら、 それは些細なことだと思います。推理気分を少し、味わいつつ井蔵やお蔦を取り巻く人間関係を楽しむのが 本作の醍醐味だと思いました。 次回作も、とても楽しみにしています!
若い人にも読み易い時代劇です。
本作で久しぶりに時代小説を読みましたが、 大変若々しい文で読み易い小説だと感じました。 時代小説に在りがちな、難しい用語などもくどくない よう配慮したものになっているし、 それによってテンポが阻害されていないのが気分良く 最後まで読めた一因だったのではないかと思います。 物語は、主人公であるお蔦サイドとその父、井蔵サイド で二つに分かれて進行していきます。 男性読者には井蔵親分の信念や人情、そしてそれを 隠したい男心が共感を呼ぶのではないでしょうか。 いくつになってもカッコつけたい、男性心理のツボを つくドラマ展開だったと思います。絵師くずれの部下、佐治とのエピソードはかなりグッときました。 一方、お蔦サイドの話では大店の若旦那との微笑ましい 展開のおかげで、殺伐としてしまいがちな殺人事件の空気をやわらげてくれています。 1点だけ、勿体無いと感じるのはお蔦の推理シーン"天眼通"の部分でしょうか。 ここだけが漫画(金田一少年みたいな必殺推理)っぽいように見え、浮いてしまっているように感じました。 人情話として個人的に楽しめただけに、ちょっと残念でしょうか。 何にせよ、若い読者にも十分オススメできる一作だと思います。続編も楽しみにしていますね。
ベストセラーズ
意趣斬り―天眼通お蔦父娘捕物ばなし (ベスト時代文庫) つついづつ―天眼通お蔦父娘捕物ばなし (ベスト時代文庫) たがね 天眼通お蔦父娘捕物ばなし (ベスト時代文庫) 大名もどり―天眼通お蔦父娘捕物ばなし (ベスト時代文庫) 雛たちの寺―隠密廻り 朝寝坊起内 (廣済堂文庫)
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